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登場キャラクター秘話 ③ ミチル

カテゴリ:ニュース ,藍色少年少女

【 ミチル 】

 

“ 私や君が思ってるよりずっと、この世界は愛に満ちてるんだ…”

 

『藍色少年少女』のもう一人のヒロインであり、裏の主人公ともいえる、ガラス工房で働く「ミチル」は女優・広澤草さんが演じてくれています。今となっては、「ミチル」はこの方しかいなかったのではないかとさえ感じています。それは映画撮影終了の今でも「テツオ」役の遠藤史人君、「シチカ」役の三宅花乃ちゃん達、他の子供達や親御さん達と草さんの温かな触れ合いを見るにつれ、いつもそう想わされています。

 

「ミチル」は、本作モチーフでもある『幸せの青い鳥』のチルチルの妹・ミチルから名付けました。その名の通り「ミチル」はずっとずっと幸いを探して彷徨ってきた女性です。しかし原作同様に幸いは捕まえては逃げ、捕まえては消え去る運命でした。どんな強い人間であってもその繰り返しに耐えられる者は本当にいるのでしょうか。それでも元教師でもあった「ミチル」は暗い経験から希望を見出し、それを「テツオ」に教え「テツオ」は様々に学んでいきます。その「テツオ」が人生に絶望した人間を、「ミチル」を救う事は出来るのか?それが私の本作の挑戦でもありました。「失望」は「強さ」の対極にあるとも思えるからです。

 

ガラス工房で働く設定は私が憧れを抱いていた職業だからでした。ガラスの美しさは勿論の事、私は職人が大好きだからでもあります。父がそうであったように、職人という人種のストイックさと、常人では気付けない程の細やかさで作業をしていく姿に私はいつも感動してしまうからでしょう。またガラス職人を選んだ理由はガラスの性質に関係がありました。溶けたガラスを固め、造形をしていく様の美しさもさることながら、ガラスというモノは固まっているように見えて、実は固体ではなく液体のままなのだそうです。だから実は日々気付かない程に変化を続けています。(※歴史あるステンドグラスなどは下方にガラスが下がり続けているそうです)美しさ、常に動き続けているという神秘性、留まらない何かが「ミチル」という一番人間臭いともいえる女性にマッチすると思えたからでした。

 

最後に、漫画家・松本零士先生の『銀河鉄道999』は『幸せの青い鳥』をモチーフにされているそうで、原作者のモーリス・メーテルリンクから「メーテル」という名を取ったそうです。私は以前にそのお話を聞いていた事もあり、「ミチル」は「メーテル」のような女性をイメージしていました。美しく、謎めいて、そして何処までも優しい母のような存在。どんな時代にあっても、少年はいつもそんな女性に憧れるのですから。

 

藍色少年少女

藍色少年少女 ミチル

 

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